Nano S で現在使用されているファームウェアのバージョンを知るためには、Nano S で “settings” を開き、”Firmware” が表示されるまでスクロールし、両方のボタンを押して確認してください。
2017年3月、Ledger は以下の最新 Nano S ファームウェアをリリースしました:
セキュアエレメント 1.3.1
このガイドに従って Nano S をアップデートしてください。
このアップデートによって、新たなセキュリティ機能の追加およびユーザーエクスペリエンスにおける改善が行われました。
4〜8桁の PIN コード
機器をロックするための、4~8桁の PIN コードを設定することができます。チェックアイコン(✓)が表示されたら、両方のボタンを押して決定を行なってください。選択した桁数は、外部に漏れたり機器上に表示されることは決してありません。
PIN コードのシャッフルオプション
PIN コードを入力する際、Nano S においてはデフォルトで “5” が表示され、適切な数字を選択するためにボタンを使って数字の上下を行うことができます。シャッフル機能によって、”5” の代わりにランダムの数字を表示させることができます。
- Nano S で、”Settings” を開いてください
- “Security” を選択してください
- “Shuffle PIN” を選択してください
- “Yes” を選択してください
PIN コードの変更
必要であれば、PIN コードを変更することができます。
- Nano S で、”Settings” を開いてください
- “Security” を選択してください
- “Change PIN” を選択してください
- 新たな PIN コードを選んでください
- 新たな PIN コードを確認してください
- 承認を行うため、変更前の PIN コードを入力してください
オートロック
この機能が有効となると、選択された時間(1分、3分、5分もしくは 10分)が経過すると Nano S がスリープモードへと移行します。そして、Nano S が接続中で、この時間内において操作がなされない場合、スリープモードへと移行するようになります。再び機器を操作できるようにするためには、両方のボタンを押した上で PIN コードを再入力してください。
- Nano S で、”Settings” を開いてください
- “Security” を選択してください
- “Auto-lock” を選択してください
- 設定したい時間が表示されるまでスクロールし、両方のボタンを押して承認してください
一時的なパスフレーズ
この記事を参照してください。
プロージブル・ディナイアビリティに対応した PIN コード
この記事を参照してください。
機器の簡単なリセット
機器をリセットするためには、間違った PIN コードを3回連続で入力するか、以下の手順に従ってください:
- Nano S で、”Settings” を開いてください
- “Device” を選択してください
- “Reset all” を選択してください
- PIN コードを入力して、承認してください
アップグレード後のバックアップ復元が不要に
バージョン 1.2 から 1.3 へとアップグレードした後は機器設定を復元する必要がありますが、本バージョン以降は必要ありません。
バージョン 1.3 のファームウェアおよびこれ以降のリリースにおいては、アップグレードの成功・失敗にかかわらず、アップグレード時において機器設定が保存されます。
このプロセスを安全に行うため、ファームウェアのアップデートに際しては PIN コードが必要となります。これによって、ハッカーが物理的にアップデートを行うことを防ぐことができます。
いずれにしても、不正なファームウェアがインストールされた場合、セキュリティ上の理由から、ユーザー設定は即時に消去されます。
なお、XRP (リップル)あるいは Komodo など、この最新版のファームウェアでなければインストールならびに使用が不可能なアプリケーションが存在します。